« 孤立無援。 | Main | 築地1 »

April 19, 2008

人命より利益を追求するのが・・・

VOXYとノアのリコールで、お乗りの皆さんは大迷惑してらっしゃることでしょう。
でもディーラーの現場では、「リコール対象車の回収作業を一生懸命やらねばならないが、新車を売る方も同じくらい大事」との事。
「リコール」というのは、設計上や製作上の失敗で保安基準に適合しなくなるという、いわば「乗ってたら命が危ないですよ」状態の責任をメーカーが取って、無償で引き取って対策を行い返却する、というもの。
当然、どんな事よりも優先されてしかるべきですよね?
なぜ、人命と利益が同列になってしまうのでしょうか・・・。


「リコール車両の引き取り・納車に時間をかけては新車を販売する時間がなくなる」


これが、身もフタも無い実際の理由。
新車が一台売れる間に人が一人死ぬ可能性があるのに。
新車の見積り書だとか作ってる暇があるのなら、そんなの後回しにしてリコール対象車を引き取ってくる方が先だと個人的には思うのですが、メーカーもディーラーも「優先順位」という言葉を知らないようです。
その根拠は、「リコールに該当する症状が実際に表面化している台数」の割合が対象全体のン%(企業秘密)、だからなのですが、メーカーの設計・製造ミスのせいで誰かが命を落とす可能性がほんの僅かでもあれば、それを全力で早急に食い止めるのが我々の役目だと思っていたのに、なにやら違っていたようです。
そして新車販売に時間を割くために「お客様に極力ご来店をお願いしろ」とも現場では指導されていますが、これもおかしな話。
「2時間前後で終了しますので、ぜひご来店下さい」と言え、って。
2時間ですよ?貴重な休日の2時間をショールームでボケーっと待ってろ、ですって。
「ご迷惑をおかけ致しますので、こちらからお引取り、ご納車させて頂きます」って誘致するのが筋じゃないですかね?
「いやいや、そちらも大変でしょうから持って行きますよ」というお客様からの申し出があって初めて「お気遣い頂きありがとうございます。非常に助かります!」と言えるのではないでしょうか。
話になりません。


また、今回のリコールでメーカーはディーラーに対し、代車料を負担しません。
お客様に代車を出さない理由は、作業時間が約2時間前後と比較的短いため、だそうです。
当然、毎日車を使ってるお客様や理由があって来店出来ないお客様への代車は、現場の我々が用意することになりますが、そんなにたくさんの代車がすぐに用意出来るはずがありません。
メーカーが代車料を負担してくれれば、お客様に代車が用意出来るまで何日も待たせずに作業にかかれるのに・・・。
2時間を「短い」かどうか判断出来るのは、迷惑をかけた側のメーカーではなく迷惑を被った「お客様」です。
利益優先のクルマ作りをしてきた結果、60万台のリコールを引き起こしたメーカーの責任として、代車料を負担すべきだと私は思います。
もし「正論じゃそうだけど、企業はそれじゃ儲からないから・・・」というのなら、それこそ人命軽視、利益優先の恥ずべき姿勢ではないでしょうか。


いいですか皆さん。
これが皆さんが信じている自動車メーカーの本当の姿です。
「世界の~」「天下の~」の真の姿がコレなのです。
犠牲を隠して必死にオリンピックを成功させようと間違った方向に奮闘している、軽蔑すべきどこかの国と似てるような気がしませんか。
本当に、心から情けない、と思います。
悲しいです。

|

« 孤立無援。 | Main | 築地1 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59919/40927989

Listed below are links to weblogs that reference 人命より利益を追求するのが・・・:

« 孤立無援。 | Main | 築地1 »